ABELLNETは、1996年3月に創業。同4月、有限会社アベルネットとして設立登記(資本金500万円)。当初の業務内容は、商用デザイン制作を中心とした業務が主体でした。現在は各種広告メディアやWEB等のためのデザインと3D-CGを作成することをメインに操業中。
開業当初は、これまでの印刷業界の「デザインから印刷仕上がり」までの工程とを比べ、こんなに短時間でこれまでと同様もしくはそれ以上の価値のあるものができるなどとは想像すらしなかったのものです。(信じる者は救われた?のかなあ)もっとも昔ながらのやりかたでデザイナー+写植+製版などという工程を経なければならない状況下にあったのならこんな会社は作らなかったんでしょうけど。 イラスト・アニメ制作のほか写真画像の合成や加工も、商用印刷用としても扱うため、全て高解像度での処理。(最も必要なHARD=MEMORYは'96年当時は価格の下落でそれほど苦労せずに手に入ったのが幸いでした)それと雑誌編集(今だから言いますが本当は大好きなハズなのに、もっとも億劫になってしまった分野)も行います。(なぜ億劫かと申しますとオペレーション・スタッフは歳をとるにつれ、小さい活字を見るのがつらくなって・・・つまりは遠視(≒老眼?)という不治?の病なのです。(^^;)最近はAIR云々などといいますが既に5年も前からモニターを遠くに置きワイヤレス・マウスをつかう方もいたりしたようですけど。(余談でした) 創業当初は開業予算・運転資金も乏しく、なにしろ設備だけに投資する訳にもいかず、かなりシビアにシステムを切り詰めました。そのせいで?現在もMacのみで稼動しております。WINもありますが制作段階では実用不向きと勝手に決め込んでます(本当はただ使えないだけだったりもする)<2002現在、WINは制作にも使われるようになりました。うれし〜!(泣)> 1998年春頃から本格的に(1997年暮れからの計画)映像業務にのめり込みるようになり、ますますオフィスは手狭になってきた〜とぼやく?毎日です。映像は民放のCM制作の仕事が主になっております。(なぜ国営放送さんはお仕事をくれないのでしょう?) 印刷は2D(その中の3Dは疑似立体)の世界です。それはそれなりに、楽しいものがあります。なぜならWEBでも見かけるような・・・<なんとなく出っ張って見える>・・・ようにオブジェクトを作るという作業は、作業工程そのものがなんとなく楽しいと思えるのです。(単なる自己満足ですけど) ならば映像の3Dはどうなのか。オブジェクトを本物そっくりに制作するモデリングの作業よりも、空間とオブジェクトの関係を自然界に限り無く近付けるという環境設定(ライティングの難しさやオブジェクトの表面の質感や自然な動き)との戦いがあるわけで、2Dのそれに比べると遥かに気が遠くなる様な作業工程な訳です。しかし出来上がりはやっぱり3Dのほうが断然面白いのです。 ひとつのシステム(極端にいえば映画のワンカットを作るのにエフェクトをかけるソフト)に何千万〜何億円?というお金を掛けるハリウッドのマネは出来ない分、時間や手間を掛けるのだとも言えます。現状ではパソコン上で、しかもMacでの作業なので、まだまだハリウッドのようなわけには行きませんが作業手法としては、かなり近い環境になってきたと思うのです。アプリケーションの性能がどんどんあがってきているので、最早レンダリング作業の時間との戦いだけの問題かと・・・。 たとえば、現在使用しているソフトはあの「タイタニック」(もう古い話だね)の船のモデルや海のシーンや、「ミッションインポッシブル」(これもIだからずいぶん古い話)ではトム・クルーズがCIAのデータ管理室の天井からナイフを落とすシーンに使われた3Dソフトと同じものを使用しているわけです。ただでソフト会社のCMをするのは悔しいのでソフトの名前は出しませんけど・・・) まだまだ、ローカルには浸透していない3D-CG。なにしろ広告主=スポンサーの予算があってのCMの世界。当社を含め、良いものをつくりたくても予算がなくてと地団駄をふむ制作ディレクターさんや関係各位もいらっしゃることと本当にお察し申し上げます。しかしながらいつか熱意が伝わればきっと素晴らしいスポンサーが現れるに違いありません。諦めてしまえば永久に進歩はないのですから。 |